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当院に寄せられるよくある質問にお答えいたします。

初診時に持っていく物を教えてください。

現在有効な保険証をご持参ください。保険証がなかったり期限が切れていたりした場合、保険診療でも医療費を10割負担でお預かりすることになります。同月内に保険証の確認ができれば、差額を返金することが可能です。しかし、月をまたいでしまうと返金手続きができません。

また、お薬手帳など服薬内容が分かるものも持ってきていただきたいと思います。もし、内科などの医師から歯科への申し送りのお手紙があれば、忘れずにお見せください。

診療の最終受け付けは何時までですか?

曜日ごとに決められた診療終了時間の、30分前までが受け付け期限です。それまでに来ていただく形で予約をお取りしています。治療に時間を要する場合は、もっと早い時間にご来院をお願いするケースがあります。

予約時間に遅れそうな時は、電話などでご相談ください。状況によっては、お待ちできることもあります。

初診時はどのくらい時間がかかりますか?

1時間くらいです。お待たせすることもありますので、1時間に少々プラスしてお考えください。後にご予定があり「何時までに出なければならない」という方は、その旨をお伝えいただければと思います。

急患でも受け付けしてもらえますか?

お約束いただいている方を大切にしたいので、基本は予約制です。急患の方も診療いたしますが、応急処置だけということになりかねません。今すでに痛みがある方も、直接いらっしゃるのではなく、当日予約を取ってから来院されることをおすすめします。

自由診療の場合、分割でのお支払いは可能ですか?

可能です。例えばインプラントの場合、治療期間が何ヶ月もかかりますので、その間に2回に分けてお支払いいただいております。分割回数は、ご相談次第で調整できます。

また、自由診療のお会計はクレジットカードも使用可能ですので、そちらも併せてご検討ください。

インプラントについて、年を重ねるとリスクが高くなると聞きましたが、なぜですか?

ご年齢によってのみリスクが生じるわけではありませんが、ご年配の方に多いリスクとして骨の状態悪化が挙げられます。特に女性で、背骨が曲がるのを防止するために骨粗しょう症のお薬を飲んでいる方が多いようです。

しかし、インプラントを考えるうえでは、骨粗しょう症のお薬を飲んでいると顎骨壊死の可能性があり、高リスクとなります。当院では、整形外科の医師と意見交換させていただき、場合によってはインプラント以外の治療方法をご提案することがあります。

どのくらいの費用がかかるのか分からず、不安です。

不安があっても言い出せずにいる方もいらっしゃることでしょう。当院では、次回のお会計が3,000円を超えそうな場合は事前にお知らせするようにしています。また、患者さまのほうから「今日は〇〇円しか払えません」とおっしゃっていただければ、その金額を超えないように治療するので遠慮なくお伝えください。

また、後期高齢者の1割負担と社会保険・国民健康保険の3割負担とでは、負担額が異なります。ご自分の負担割合を確認しておくことをおすすめします。

なお、保険治療でもお会計金額が大きくなるのは次のような場合です。
・初診時に数本の歯の治療や複雑な処置、レントゲン検査などを同時に行った場合
・銀歯の被せ物や虫歯の治療を一度にたくさん行った場合
・前歯の被せ物やブリッジ、入れ歯など、金属を含む製作物を入れた場合
(一度に入れる歯の本数が多ければ多いほど、また、前歯を多く含む場合は金額が大きくなります)
・歯茎の外科的な処置や複雑な治療を行った場合

金額の目安を知り、不安なく来院していただきたいと思います。

前歯の治療は保険適用できないと聞いたのですが、本当ですか?

間違いです。前歯を含め、どの歯でも保険適用で治療できます。

ただし、保険適用で治療するには制約があります。例えば「入れ歯は嫌」という方でも、残存歯が少なければブリッジの持ちが悪いため、ブリッジにはできません。保険適用で治療するには、入れ歯を作るということになります。長持ちしないことが予想される治療まで保険適用にすれば、保険制度に負担がかかるからです。同じ理由で、奥歯は白い歯科用プラスチックではなく、銀歯で治療することになっています。

また、見た目や一層の機能性を重視した治療、病気を前提としないメニューは、保険適用されません。インプラントや矯正、審美治療が該当します。

前歯の治療には、保険適用される方法と適用されない方法があります。保険適用にはある程度の制約がありますので、患者さまのご希望内容に応じてお選びください。

保険診療と保険が適用できない診療の、違いは何ですか?

費用面、材料面、技術面など様々な違いがありますが、基本は「保険加入者が病気に対して受けられる治療」が保険診療です。それに対し、保険適用されない治療、つまり自由診療は、患者さま個々のご希望を叶えるために制約を外して行われるものです。

保険診療か自由診療かを選択するためには、患者さまご自身が具体的に治療を理解し思い描けるようになる必要があります。治療が終わってから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、ご希望を歯科医師に伝え、そのためにどんな方法があるのかをよく確認することをおすすめします。その際、「その治療方法は保険適用できるのか」「費用は」「メリット・デメリットは」という点でも説明を受けてからお決めください。

前歯を例に挙げてご紹介します。保険適用の白い被せ物は、表側がプラスチックでできており、年月とともに変色します。自由診療の白いセラミック製の被せ物でしたら、あまり変色しません。けれども、費用は何倍にもなります。

歯を失った場合も、プラスチック製の入れ歯は保険適用できますが、異物感があります。部分入れ歯ですと、留め具をかける歯に負担となることも考えられます。一方、自由診療でインプラント治療を行えば、異物感がなく自然な見た目にすることができ、ほかの歯に負担はかかりません。ただし、費用や治療期間のご負担は大きくなります。

「歯を抜かなければならない」と言われましたが、理由が分かりません。

歯科医師も、できることなら患者さまに歯を残し、ご自分の歯で噛む生活を送っていただきたいと考えています。したがって、むやみに抜歯をおすすめすることはありません。一部でも残せるものなら残して使えるように治療します。

ただし、抜くしか痛みを取り除く方法がない場合やレントゲン検査をして歯を残すと悪影響があると思われる場合、抜歯をおすすめします。それ以外の方法が困難だからです。

それでも無理に歯を残すと、周囲の骨が大きく減ってしまうといった悪影響が考えられます。すると、隣接した歯にもダメージとなりかねません。さらに、骨が減っているせいで入れ歯が安定せず、インプラントにもできない状態となる可能性があります。何かしらの感染や炎症が残った状態でもありますので、お口の中に細菌が多く不健康な状態で、口臭や不快感もあることでしょう。

患者さまの立場としては、歯を抜かれたくないものだとお察しします。抜かない場合のリスクやデメリットも把握したうえで、患者さまご自身がご判断ください。

今は保険診療でいいけど、将来歯が抜けたらインプラントにしたいと思います。

「まずはブリッジにして、いずれはインプラントに」「今の入れ歯を将来はインプラントに変更したい」といったご意見を患者さまから伺うことがあります。もし、インプラントをご希望なら、いつでも良いというわけではなく、抜歯の時期や治療方法が重要だということをご承知おきください。

いずれインプラントにするつもりなのに、いったんブリッジにすれば、不必要に歯を削ることになります。抜歯が必要な状態にもかかわらず先送りにしていた結果、そのままではインプラントを作れない状態になっていることも考えられます。その場合、追加で骨を作る治療が必要です。骨を作るには費用も期間もかかりますし、それでも骨が良い状態で治療するよりは構造的に劣ります。「もっと早くに治療していれば」という思いが否めません。

「いつかはインプラント」ではなく、インプラントのメリットやデメリットを知り、ご自分にとって良いものかを考えたうえで治療に臨みましょう。もちろん、天然歯を残すことができるなら、それに越したことはありません。まずは、歯を残すために予防についてお知りください。

インプラントは永久的に使えるものですか?

天然歯と同様にお考えください。

天然歯を末長く使い続けるには、セルフケアや診療室での予防処置が必要です。インプラントにも同様に、メンテナンスが欠かせません。お手入れをしないと細菌に感染し、インプラント周囲炎という歯周病に似た病気になるからです。進行すると、インプラントがグラグラして噛めなくなり、最終的には抜け落ちてしまいます。

インプラントは、完成して噛めるようになったらおしまいではありません。高額な治療だったにもかかわらず、管理を怠れば使えなくなってしまう可能性があるものです。ご自分で歯磨きに取り組むとともに、定期的に通院してクリーニングやチェックを受けましょう。

当院では、定期的に通院していただけない患者さまに対しては、「長持ちさせられません」ということをご説明したうえで治療を行っています。